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2016年4月15日(金)

衆院北海道5区補選

「綱領」ねじまげ反共謀略ビラ

選管も「これはひどい」

市民と野党の共闘に恐れ

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 大激戦の衆院北海道5区補選(24日投票)で、「日本共産党ってどんな党?綱領を、読んでみよう」と書いた出所不明の卑劣な反共謀略ビラが大規模にまかれています。

 「共産党の英断に感謝します」「市民と野党が手を結んだことはすばらしい」「安倍政権の暴走を止める光が見えてきた」と、池田まき統一候補への支持と共感が党派を超えて広がっています。謀略ビラは、こうした市民と野党の共同を恐れた政権党の陣営が共産党を中傷することで共同にヒビを入れ、有権者を惑わす違法文書です。

自民・公明の演説と同じ

 「党綱領によると」(菅義偉官房長官)などと自民、公明などの国会議員が謀略ビラと同趣旨の演説をしています。環太平洋連携協定(TPP)や安保法制(戦争法)、消費税増税といった国政の中心問題で、まともな政策論争もできない政権党陣営が、市民と野党のたたかいに共感が広がっていることを恐れ、共産党を攻撃し、共闘を壊すことが狙いです。

 共産党市議団などが配布された謀略ビラを携え、「公選法に違反する」「配布は犯罪行為」と5区内の選挙管理委員会に申し入れたところ、「これはひどいですね」「警察に連絡をとって対処します」(江別市選管)などと回答しました。

 5区補選では、市民と野党が推す池田候補と市民団体、日本共産党、民進党など野党の間で、「共闘協定」を結んでいます。「安保法制の廃止」「立憲主義と民主主義の回復」をうたっています。

 謀略ビラが選挙の焦点の問題をさけて綱領の話をもちだすのは、安倍政権の暴走政治から有権者の目をそらすためです。

 その最たるものが、歴代の政府が60年余にわたって憲法違反だとしてきた集団的自衛権行使を認めた安保法制を、昨年9月に強行したことです。

 2012年の総選挙で、北海道比例ブロックの選挙公報に「私たちの暮らしを脅かす『TPP』を断固阻止する」との公約を安倍氏の写真入りで発表していたことを隠し、TPP協定批准を強行しようとしていることも国民からいま、厳しく問われています。

 謀略ビラは、補選の焦点の問題にはいっさい触れず、共産党綱領をつまみ食いし、「日米同盟」「自衛隊」「天皇」をなくそうとしていると主張しているかのようにねじまげています。まったくのこじつけです。

 綱領は、日本共産党がどんな段階、道筋を通って最終的にめざす未来社会をどう切り開いていくかを明らかにしたもので、選挙政策と違います。将来の段階のことをもちだして野党共闘の分断を策しても、見当違いです。

外国の党を持ち出し中傷

 謀略ビラは、旧ソ連や毛沢東時代の中国などの「共産党政権を巡る主な大量死事件一覧」を載せ、「では、『日本共産党』はどうでしょうか」といわくありげに書いています。

 旧ソ連共産党や毛沢東時代の中国共産党による覇権主義的干渉と断固たたかってきたのが日本共産党です。

 綱領は、旧ソ連や東欧諸国が「社会主義とは無縁な人間抑圧型の社会」だったと明確に断罪しています。

 自主独立の日本共産党に対して外国の例をもちだして傷つけようとしても通用するものではありません。

 謀略ビラは、日本共産党の「目的」は「暴力革命」だとして、3月22日の政府答弁書の一部を引用しています。しかし、公安調査庁などが「破壊活動防止法に基づく調査対象団体」だと64年間調査しても、「暴力革命」の「証拠」を何一つ見つけられませんでした。政府答弁書のデマに、識者やメディアから「時代錯誤」「古色蒼然(そうぜん)」「自民陣営の焦りの表れ」と批判が上がったのは当然です。


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