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2016年4月3日(日)

きょうの潮流

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 囲碁で世界トップ級のプロ棋士に勝ったり、診療を手助けするシステムが開発されたりと、最近何かと話題の人工知能。いまや世界中が注目し、研究への投資も加速しています▼略して「AI」といわれる人工知能は近年急速な発展をみせています。コンピューターによって人間の知的な活動を代替させる開発や技術は、いろんな分野で聞かれるようになりました。車の自動運転や小説を書かせるという研究も▼米国のAP通信は企業決算の記事を書かせるAIを導入。以前の10倍以上の記事が配信できるようになったとか。いずれ本欄もAIに助けてもらう、なんてことも…。一定の領域内で高速に処理する能力は、人はとうてい及ばないでしょう▼人工知能がよりよい社会づくりに貢献することを期待する一方、仕事を奪われたり、人類の脅威になるのでは、と懸念する向きもあります。実際、インターネット上で一般人と会話しながら発達するAIがヒトラーを礼賛したり、人類を滅亡させるといった発言をするように▼いまは人工知能が人間を支配するなどという話は映画やSF小説の中の世界。ですが、ホーキング博士のように「人工知能の開発は人類の終わりを意味するかもしれない」と、警鐘を鳴らす学者たちも少なくありません▼日本の人工知能研究の第一人者である松尾豊さんは投げかけます。それは万人のためのものであるべきで、人間の尊厳を冒してはならない。われわれがまず議論すべきは、人工知能を使う人間の倫理だと。


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