「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年3月29日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 空恐ろしささえ感じさせる訓示でした。「諸君は、私の誇りであり、日本の誇りであります」。防衛大学校の卒業式で演説した安倍首相。みずからを何度も「最高指揮官」と呼びました▼きょう、施行された戦争法。新しい任務につく自衛隊員たちに首相は「あらゆる場面を想定して周到に準備」するようにと。100年以上前に日本が勝利した日露戦争を例に持ち出してくるあたり、想定の中身がしれます▼将来、彼らの中から「総理大臣の片腕となってその重要な意思決定を支える人材が出てくれることを切に願う」とも。自衛隊を「わが軍」といい、軍人を片腕にすることを切望する首相。いくら言葉を飾っても透けてくるのは危うい本質です▼今年、防衛大卒業生の中で自衛官にならない任官拒否者が昨年よりも倍増しました。日本が米国の戦争に参戦し、自衛隊が海外の戦闘地域で活動できる戦争法。「殺し、殺される」ことが自身に迫る現実が影響したのは明らかです▼戦時下の空気を吸ったミステリー作家の西村京太郎さんが今週の本紙日曜版に語っています。「誰から何をいわれようと、日本は戦争はしない。その道を突き進めばいい」。いま、平和を願う声は世代をこえて手を携えます▼戦争の放棄、武力を持たないと誓った戦後日本の国の形を壊そうとする政権。憲法と平和を守り抜くために立ち上がった市民と野党の共闘。夏の参院選に向け壮大なたたかいはさらに激しく。自分たちの手で社会や政治は変えられる、と信じて。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって