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2016年3月9日(水)

きょうの潮流

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 作家で歌舞伎評論家の松井今朝子さんが最近、自身のホームページでこんなことを語っていました。「政治家の役割はどうやら当初にバラ色の夢を描いて見せるだけらしい」▼規制緩和がもたらしたバスの事故、株高円安に特化した政策による年金消失、原発も…。例をあげながら、政治家は結果責任をほとんど取らされなくても済む職業というべきなのか、と。政治家一般というよりも政権を皮肉ったものでしょう▼わが国のGDP(国内総生産)を14兆円も押し上げ、80万人もの新しい雇用を生み出す―。自画自賛のアベ政治がとどまりません。一億総活躍をはじめ、TPP(環太平洋連携協定)でもその経済効果をバラ色に描いています▼根拠がない、楽観すぎる、信じられない。絵に描いた餅のような政府の試算に、農家や自治体、関係団体から批判の声が上がっています。さらに生産者の怒りをかきたてているのがTPPの影響を過小評価していることです▼農林水産物の生産減少額を3年前の試算から10分の1以下に。国会で共産党の紙智子議員が追及しました。品目を限定したうえに調製品も計算外。JA長野が除いたものを含めて試算したところ75億円も生産額が減った、と批判しました▼生活のすべてにかかわり、生産現場や国民の多くが反対し、不安を抱いているTPP。それを推し進める法案を閣議決定し、もはや破綻しているアベノミクスの切り札だという安倍首相。この期に及んでも、まだバラ色の夢を描くつもりなのか。


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