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2016年3月7日(月)

きょうの潮流

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 春の訪れが近づく3月上旬は、全国で受験・合格発表の真っ盛りです。少子化が進んでいるとはいえ、相変わらず難関校の倍率は高い。結果が出た人も、出なかった人も、まずは、お疲れさまと言いたい▼しかし、今の子どもたちとその親は、受験以上にし烈な競争を経なければなりません。保育園探しです。文部科学省によれば、来年度国公立大2次試験の出願状況は約4・5倍。一方、東京都杉並区の場合だと区立保育園の倍率は8・5倍にも達します▼保育園が見つからなければ、両親のいずれか、多くの場合は母親が職業断念に追い込まれます。生きがいを奪われ、家計も大打撃です▼「保育園落ちた日本死ね!!!」。1歳になる息子を持つ30代前半の女性のネット投稿が波紋を呼び、国会でも取り上げられました。「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」。安倍晋三首相の答弁が怒りに火を注ぎました▼「保育園に落ちたのは私だ」。多くの女性が名乗りを上げ、国会前では連日、女性らによる抗議のスタンディングが行われました。この動きは全国で急速に広がりつつあります▼先日、海上自衛隊護衛艦で、初の女性艦長が誕生したと話題になりました。安倍政権は「女性が輝く社会」の一環として女性自衛官を重用しています。でも、その前にやることが山ほどあるでしょう、と言いたい。まずは「日本死ね」の投稿の背後に、同じ苦しみを抱える何千、何万人もの女性がいることを想像すべきです。


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