「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年3月3日(木)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 きょうは桃の節句。ひな人形を飾り、子の成長を願う。桃の花は邪気をはらい、長寿をもたらすとされてきました。近づく春をみんなでことほぎながら、健康と幸せを願う節目でもあるのでしょう▼節句には揮ごうも付きものです。書家が描く文字や言葉からは人生の深い味わいが伝わります。のびのびとした筆遣い、自由で無限の世界。ダウン症の書家、金澤翔子さんの書は人びとに希望と勇気を与えています▼たとえば無心の心が生みだす「和」の一文字の力強さ。知的障害によって学歴や競争社会に入らず、人と比べることもなく育ってきたという娘の作品を、ともに歩んできた母・泰子さんはこう評します。「人のためを思い、真剣に、雑念なくやるところに、何か人を感動させるすばらしい力が宿るのだと思う」▼天使のようなやさしさと、いのちの尊さを訴える娘の書。そして、絶望に襲われながらも愛に救われた母の思い。その2人の書と文章がひとつになった本が『愛の物語』(新日本出版社)と題して発売されています▼昨年、30歳になった翔子さんは1人暮らしを始めました。国連で開かれた世界ダウン症の日記念会議では「産んでくれてありがとう」と、スピーチも。自立していく娘の姿に、母は世界一幸せと▼東日本大震災をきっかけに障害のある親子の励みになればと全国をボランティアで回る母娘。そこで書くのは万人を包み込むような愛にあふれる「共に生きる」。“元気とハッピーと感動をこめた”翔子さんの書です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって