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2016年2月24日(水)

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国債価格はなぜ変動するの?

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 国債の価格はなぜ変動するのですか。(読者)


市場で売買されるから

 国債は国の借金証書です。政府が証書を発行してお金を借ります。国債を買うことは政府にお金を貸すことです。貸す側からすると、国債は政府が発行する金融商品です。額面金額(発行時の金額)と利率は発行時に決まっています。満期まで持てば、額面金額が戻ってきます。

 国債は発行後、満期までの間、国債市場で売買することができます。国債の市場価格は買い手が多ければ高くなり、売り手が多ければ安くなります。国の財政状態や政治、国外の情勢に影響されて価格が変わることもあります。

 国債市場といっても、特定の場所があるわけではなく、主流は証券会社の店頭販売です。取引全体が市場となります。銀行や郵便局に委託販売され、個人が買える個人国債がありますが、これはむしろ例外です。政府が新しく発行した国債の大半は公募入札で販売されます。

 入札に参加できるのは財務省が決めた国内外22社の大手銀行・証券会社です。米国の金融大手ゴールドマン・サックスやJPモルガンなども入っています。落札した金融機関が市場で販売し、主に銀行、証券会社、保険会社などの機関投資家によって売買されます。

 日本では、新しく発行され、銀行や証券会社が落札した国債の多くを日銀が買い取っています。日銀が国債を買うことによって金融機関に流すお金を増やす「異次元の金融緩和政策」を行っているからです。

 (2016・2・24)


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