「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年2月21日(日)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 春から娘が中学生になる知人が、入学準備で困っています。学校指定の制服と体操服、上履きの購入に6万円以上かかるのです▼「通学バッグなど必要な物は他にもあり、入学前から大変な負担。義務教育なのに」。最近も、制服が買えず、入学式や授業に出られなかった中学生の話が、ある地方紙に紹介されていました▼採寸をして注文したものの、代金約3万5千円が払えず取りに行けませんでした。欠席を疑問に思った担任が、制服業者に連絡して事情を知り、校長が制服代を立て替え、4日目にようやく登校できたそうです。生徒や親の気持ちを思うと胸が痛みます▼娘が大学受験をした知人の話も驚きでした。私立大学の受験料は、1回あたり約3万5千円。娘は10校受けると言い、かかる費用は30万円以上。少しでも可能性をかけて挑戦したいわが子の気持ちは応援しても、気軽に払える金額ではありません▼入学後はさらに高い授業料負担が待っています。奨学金に頼れば、利子がついて卒業と同時に重い借金を背負うことに。しかも財務省は、国立大学の授業料をさらに値上げしようとしています▼子どもには、豊かな教育を受けて希望する道を進んでほしい。親の切なる願いです。教育への公的負担が先進国で最低の日本。親が経済的に無理をしてでも子の進学を支え、学生本人も苦労している現状があります。国はもっと教育を支える手をうつべきです。子どもたちの夢や可能性を、重い教育費の負担がつぶすことのないように。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって