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2016年2月9日(火)

きょうの潮流

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 よみがえった六つ子たち―。いま話題の深夜アニメ「おそ松さん」は、あの人気漫画「おそ松くん」がおとなになった姿を描いています。原作した赤塚不二夫さんの生誕80周年を記念して制作されました▼同じ顔を持ちながら際立つ個性。ブラックユーモアやパロディーも受けていますが、デザイン担当者の浅野直之さんは主人公たちの「普通なところが逆に新しいものとして若い人たちに受け取ってもらえたのかもしれない」とアニメ雑誌で語っています▼特徴的なのは6人全員が無職。紹介されたブラック工場では社畜のごとく働かされ、「これが仕事、これが社会、おとなになあれ!」と洗脳されていく場面も▼なんと、この「おそ松さん」が厚労省の最低賃金を周知するポスターに使われています。「働くには最低賃金チェックざんす」の文字とともに、あのイヤミが「シェー」のポーズ。それが全国に▼イヤミといえば、フランスかぶれ。彼の大好きな国の最低賃金は時給で1200〜1300円。日本では一番高い東京でさえ907円で、低い地域は690円台です。これには「何たるイヤミ(嫌味)」「厚労省は悪意をもって起用したのでは」の声も▼きのう厚労省が発表した調査では、働く人の実質賃金が4年連続で減っていました。アベノミクスの失政で生活は苦しいまま。不安定な派遣社員ばかりが増え、長時間労働にサービス残業、人格までが壊されていく。こんな社会になっていようとは六つ子たちも思ってなかったでしょう。


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