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2016年2月8日(月)

てんかん差別 なくすには

記念日行事

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 毎年2月の第2月曜日が「世界てんかんの日」であることにちなむ記念イベントが7日、東京都内で開かれました。今年は8日が記念日です。主催は、日本てんかん学会と日本てんかん協会。

 日本てんかん学会の理事、加藤天美広報委員長があいさつで、てんかんは100人に一人が発症し4000年前から認識されている一般的な病気にもかかわらず、患者は適切な医療や社会的支援を十分に得られていない実情があると指摘。社会的扶助や研究費の増大、市民への啓発の必要性を訴えました。

 同学会の大澤真木子理事長は、世界保健機構(WHO)が昨年の総会で採択した決議の一つがてんかんへの医療の強化だと紹介。医師や保健師、教師などへの教育機会の増加が求められると述べました。

 てんかんの患者でもある読売新聞の原隆也記者が、自身の体験とともに患者の就労をめぐる環境改善などを訴えました。

 日本てんかん協会の鶴井啓司会長が閉会あいさつ。てんかんに関する教育について、60歳代までは誤った内容が教えられ、50歳代以下はまったく教えられていないことが差別・偏見につながっているとして、正しい知識を広めようと呼びかけました。

 書道家の笹島沙恵さんが、テーマカラーの紫色で、てんかん協会の別名「波の会」から選んだ“波”を書きました。

 「世界てんかんの日」は、国際てんかん協会と国際抗てんかん連盟が定め、2015年から始まりました。国内では初の取り組みです。


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