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2016年1月19日(火)

きょうの潮流

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 「イランの扉は開いた、北朝鮮だけが残った」。核合意を履行したイランへの欧米諸国による制裁が解除されたことを報じる韓国紙の見出しです。韓国外務省は声明で、「関係国の団結を通じた粘り強い努力」と「イランの戦略的決断」の二つを成果の理由に挙げました▼ウラン濃縮段階のイランと、核兵器保有を宣言した北朝鮮は、核開発の水準も国際的な環境も大きく異なります。それでも米国務省のブリンケン副長官は「北朝鮮は、われわれとイランが行った交渉から役に立つ教訓を得られる。アメリカは大きな相違がある国とでも、喜んでその相違を解決する」と言います▼北朝鮮の非核化を直接の目的にした6カ国協議の共同声明(2005年9月)を読み返してみました。米国は北朝鮮を核兵器で攻撃しないし威嚇もしない、韓国内に核兵器を置かない、米国と北朝鮮の国交を正常化する、朝鮮半島の恒久的な平和体制を協議する…▼北朝鮮が非核化措置を履行すれば、望むものを手に入れることができる内容です。それなのに06年から4回の核実験を繰り返し、自らを孤立に追いやる結果を招いてきました▼いま関係国は北朝鮮への経済制裁を強化する国連安保理決議へ向けた話し合いを続けています。同時に関係国は6カ国協議こそが最善の解決の場だと強調しています▼韓国大手紙の社説は、「制裁と対話を並行させれば成果を得られるという点で、『イラン式解決法』は北朝鮮の核問題にもいい例となるだろう」と述べています。


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