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2016年1月13日(水)

きょうの潮流

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 東京の都心や横浜で平年よりも遅い初雪が観測されました。この冬は暖かく、スキー場の雪不足も深刻です。山肌があらわになった雪山を見ると、つい地球温暖化の影響を考えてしまいます▼日本では雪のつく山名や残雪が描く雪形(ゆきがた)から名付けられた山は多い。雪とは無縁に思える中央アフリカにも由来した山があります。コンゴとルワンダの国境に位置するカリシンビ山。ルワンダ語で「雪」を意味するそうです▼同じ国境地帯にブカブという都市があります。14年11月、マンガ脚本家の大石賢一さんがそこを訪れました。赤十字国際委員会が日本人にコンゴの紛争を知ってもらおうと実態を描いた漫画を企画。取材のために現場を回りました▼目の当たりにした銃を持つ少年たちと、性暴力の日常。何日も被害者の声を聞き続け、「ようやく彼らの苦しみを人間として理解できるようになり、全体が見えてくる確信がもてた」といいます▼そうして完成させたのが『14歳の兵士ザザ』。武装勢力によって兵士にさせられた子ども同士が憎しみ合い殺し合う。コンゴだけでなく、同じような現実は他のアフリカや中東の紛争地でも。そこで活動する赤十字の源は人道の精神です▼自衛隊のアフリカ・ジブチでの拠点強化について共産党の笠井議員が国会で追及しました。米軍支援のための海外軍事拠点づくり。戦争法の強行によって自衛隊員がこうした少年兵と銃口を向け合う現実の危険が差し迫ります。それは命を救う人道とはかけ離れた道です。


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