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2016年1月7日(木)

きょうの潮流

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 過去100年で最悪の干ばつ―。国連の人権高等弁務官が昨年、北朝鮮が非常に深刻な飢餓に直面しつつあるとして、国際社会に支援を呼びかけました▼食糧を支援する国連機関のアジア担当は、水田の4割が干上がっていることを北朝鮮政府が明らかにしたと報告。すでに子どもの3分の1が栄養失調状態にある事実にも注意を向けていると、米CNNは伝えました。いまも慢性的な飢餓は解消されていません▼「経済強国建設に総力を集中して国の経済発展と人民生活の向上で新たな転換を」。北朝鮮労働党の第1書記、金正恩(キムジョンウン)氏は新年の辞でこう述べました。核やミサイル開発は口にせず、民の食卓を豊かにしなければならないと▼そのわずか数日後。かの国が水爆実験に成功したと発表しました。飢える国民をしり目に核やミサイルに血道を上げ、己の権威を高めるため他国に対して挑発行為をくり返す。父、金正日(キムジョンイル)氏を引き継ぎ、最高指導者となった息子の常とう手段です▼新年早々、アジアと世界に暗雲を漂わせる暴挙。核廃絶をもとめてきた被爆者たちも時代に逆行していると怒りの声を上げます。「人類の平和な生存を確立するため核兵器廃絶へ力をつくす世界の努力に、真っ向から反逆の刃を振るうがごとき愚行を断じて許すことはできない」(日本被団協)▼みずからの独裁体制を維持するために核をもてあそぶ、特異な国と済ませるわけにはいきません。ここは粘り強く国際社会が一致して核兵器を放棄させるしかありません。


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