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2015年12月20日(日)

きょうの潮流

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 悲しみのパリで、怒りの辺野古で。いまも世界のどこかで、だれかが口ずさんでいる「イマジン」。平和を願う人びとが歌い継ぐジョン・レノンの名曲です▼「想像してごらん」で始まるこの歌は妻のオノ・ヨーコさんの詩集『グレープフルーツ・ジュース』から刺激を受けて生まれました。ジョン自身も「歌詞もコンセプトも、多くの部分がヨーコの方から出ている」と語っています▼悲惨な現実に希望の灯をともす。子どもの頃に戦争を体験したヨーコさんは「ほんとうに大事な、優しいメッセージを伝えていきたいという気持ちでつくった歌」だと。いま公開されている山田洋次監督の「母と暮せば」も同じ思いが込められた映画でしょう▼舞台は終戦直後の長崎。原爆によって命を奪われた息子の亡霊が母親の前に現れます。よみがえる家族の思い出や幸福な時間、こまやかに描かれる母と子の情愛。それが深い悲しみを誘いながら、戦争とは何かを問いかけていきます▼撮影現場で84歳の山田監督は、戦争を知らない世代の役者やスタッフに“想像”することを求めたといいます。その時代に生きた人の痛みや苦しみ、喜びを、自分のこととして感じてほしいと、くり返し▼息子役を演じた嵐の二宮和也(かずなり)さんは「モノクロだった戦争の時代が色づき始めた」。あれから70年。いまだに紛争やテロ、憎悪がなくならないなかで、想像することが人間にとってどんなに大切か。「想像してごらん みんなが平和に生きている世界を」(イマジン)


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