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2015年11月27日(金)

きょうの潮流

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 今季一番の冷え込みに凍える列島。北の大地では氷点下20度以下を観測、寒さと雪の知らせに季節がぐっと進んだような感じです▼自宅近くの植え込みで早くも水仙の白い花を見つけました。春を告げる花として昔から親しまれてきた水仙は、江戸庶民にとって正月の花でした。三大産地の一つ、東京湾の入り口にある千葉の鋸南(きょなん)町から船で江戸に運ばれました▼ことしも届いた「日本の米カレンダー」(水の文化研究所発行)で紹介されています。道の両側にお花畑が続く町の名所、江月(えづき)水仙ロード。積まれた藁(わら)の横で咲き乱れる白い絨毯(じゅうたん)の写真が美しい▼蔵王連峰から流れる白石川の堰(せき)と千本桜。富士を背にした孤高の棚田。磐梯山の麓、猪苗代湖畔にひろがる水田。四国山地の石の集落…。山と川、大地と海。四季折々の自然と深くかかわってきた日本人の営みが暦から浮き出てきます▼2016年版のキーワードはいのち。「山林を守り、水を守り、農業を守る。それが、国土の、日本文化の、私たちの、いのちを守ることにつながる」。27年もカレンダーをつくり続けてきた富山和子さんはいいます▼それとは正反対に、国の形を壊してしまうTPP。安倍政権は国会の審議もしないで国民の懸念を拭おうと、政策の大綱をまとめました。しかし具体策は先送り。来夏の参院選向けの不透明な対策は生産者からも「不安は消えない」という声が上がっています。受け継いできた瑞穂(みずほ)の風景が問いかけます。この国をどこへ連れていく気かと。


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