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2015年11月26日(木)

きょうの潮流

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 人間に番号をつけて国が管理するのは、牛に番号をつけるのと同じ―。以前、住基ネットが導入されたとき、そう言って離脱しようとした首長がいました。番号で呼ばれることに嫌悪感を示す人は多い▼わが家にもマイナンバーを記した通知カードが届きました。勝手に割り振られ、家族に付けられた12桁の個人番号。無機質な数字の羅列の裏に膨大な量の個人情報が隠されるのかと思うと、不安や怖さを覚えます▼周りには、まだ届かないという人も。今月中に配達を終えるとしていた政府も計画の遅れを認めています。郵便局への搬入が遅れたうえに配達もトラブル続き。もともと日本郵便が1年間に扱う簡易書留の3割にあたる数を1カ月余りで配ろうというのですから、無理もありません▼〈マイナンバー詐欺が先取りする世相〉。本紙「読者の文芸」にあった川柳です。この制度に便乗した不審電話や訪問が10月以降に急増し、現金をだまし取られる事件も起きています▼国民が望んでもいないものを押し付け、それが新たな犯罪を呼び起こす。安倍政権による国民不在の政治はここにも。同封のお知らせには「国民の利便性の向上」や「公平・公正な社会の実現」といった利点が強調されていますが、喜んでいるのは大企業だけ▼数兆円の市場規模。政府はマイナンバーと健康保険証などの機能をつなげることも検討しています。国民監視と大企業を潤すばかりの制度に、世間ではこんな句も。〈マイナンバー廃止になってナンマイダー〉


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