「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年11月20日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 ミャンマー総選挙は、長年の民主化運動を率いた国民民主連盟(NLD)の圧勝でした。NLDという政党ではなく、アウン・サン・スー・チー党首個人への絶大な期待を感じます▼軍政は2010年にスー・チー氏の自宅軟禁を解除。軍政後継与党の現政権は数々の民主化措置を実行し、国に活気が出てきました。現政権の実績に見えますが、国民の受け止めは違うようです。「スー・チーさんが自由になったから国が変わった。スー・チーさんのおかげです」▼次期政権が抱える難題の一つが、20を超える少数民族武装組織との和平。現政権が進めた「全土停戦協定」に応じたのは8組織だけです▼ミャンマーの民族数は135。最近訪れた東部シャン州の観光地、インレー湖のレストランでは、ビルマ族、シャン族、パオ族、イン族の従業員が働いていました。船で1時間ほど川を下った小さな造り酒屋の主人は「観光客が来られるようになったのは12年前。それまではパオ族武装組織と国軍の戦闘が続いていた」▼「世界最貧国」の一つミャンマーでも、少数民族はさらに貧しい。船に同乗した4人の高校生はパオ族とイン族。船賃を毎日払えないので、学校近くの寄宿舎で暮らし、月1回だけ帰宅するといいます▼シャン州の少数民族武装組織幹部が現地紙に語りました。「スー・チー氏は尊敬すべき指導者だ。選挙で約束した『変革』をシャン州でも見せてほしい」。現地紙は「スー・チー氏の本当の試練が始まった」と伝えています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって