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2015年10月30日(金)

きょうの潮流

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 生命の母なる海―。とりわけ、サンゴ礁やマングローブ林がある沿岸には多様な生物が息づき、命をはぐくむ“ゆりかご”の役割を果たしています▼「私たちは辺野古の海に救われた」。年初めの本欄でも紹介しましたが、この世に生を受けてから、宝物の海に感謝し、慈しんできた医師がいます。沖縄戦末期にこの地に置かれた米軍の捕虜収容所で生まれた平安山英盛(へんざんえいせい)さんです▼多くが栄養失調や病気で死んでいく過酷な生活のなかで、辺野古の海からもたらされる恵みはまさに命綱でした。「そこにまた、戦争につながる基地をつくろうというのか」。平和への人一倍の思いはいま、心底からこみあげる憤りに▼埋め立ての本体工事に着手した安倍政権。国家権力に虐げられてきた沖縄の叫びを一顧だにしない横暴な振る舞いに、翁長知事は「強権極まれり」と。法をねじ曲げ、当該地区に直接カネをばらまき住民の分断と対立をはかる。手段を選ばぬ汚いやり方に県民の怒りは煮えたぎっています▼現場では陸でも、海でも工事強行に反対する住民らが体を張って立ちはだかっています。平安山さんが代表を務める医師の連絡会も新基地建設を断念させるためにたたかう決意を表明しました▼選挙や県民大会で、一人ひとりの声や行動で新基地ノーの圧倒的な意思を何度も示してきた沖縄。それに連帯する全国の支援に「国も浮足立っている」(翁長知事)。命の海と平和を守る不屈の魂。“私たちは絶対に負けない、勝つまであきらめないから”


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