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2015年10月8日(木)

トイレ紙で自衛官募集

滋賀地本 6中学校に配布

滋賀・高島 保護者反発、回収へ

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(写真)滋賀県高島市の中学校で使用された「自衛官等募集中」などと印刷されたトイレットペーパー=保護者提供

 自衛隊滋賀地方協力本部(滋賀地本、滋賀県大津市)が9月下旬、同県高島市の公立中学校6校に「自衛官等募集中!!」の文字などが印刷された特製トイレットペーパーを配布していたことが7日、わかりました。一部は生徒用トイレで実際に使用され、保護者から「親の目の届かない所で子どもにメッセージを送るのか」と強い反発が出ています。同地本は「速やかに回収する」としています。

 このトイレットペーパーには自衛官募集の文言やタヌキをモデルにしたキャラクターが水色に印刷されており、「自衛隊 滋賀で検索」「お気軽にお問合せください!」と呼びかけています。

 実際に使用された学校の生徒が違和感を持ち、6日に切れ端を自宅に持ち帰りました。保護者が写真を撮ってインターネットに投稿したところツイッターなどを通じて広く拡散し、目にした多くの人が「中学生に、こんなトイレットペーパー使わせていいのか?」などと書き込んでいます。

 同地本は取材に、この写真のペーパーが「地本で作ったものに間違いない」と回答。「募集広報目的」で作成し、9月下旬に6校に4ロールずつ配布したといいます。他の市町への配布については確認中としています。

 自衛官募集の担当者は「快く思われない方がいるかもしれないので、速やかに回収に動いている」と説明しました。

 配布された学校の保護者の1人は「学校が自衛隊入隊を推奨しているように子どもが受け止めかねない。恐ろしいが、気がついた者は声を上げていかなければならないと思う」と話しています。

共産党市議団と新婦人申し入れ

 自衛隊滋賀地方協力本部の「自衛官等募集中!!」と印刷されたトイレットペーパーが高島市の中学校に配布、使用されていた問題で、新日本婦人の会高島支部と日本共産党高島市議団は7日、市教育委員会に申し入れました。

 森脇徹市議らは「配布した自衛隊にも責任はあるが、自衛隊の訪問を受け、受理した物を安易に取り付けたことは、教育的配慮が足りないのではないか」と指摘。「回収を指示して済む問題ではない。市教委として生徒と保護者に説明すべき」だと求めました。


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