2015年10月4日(日)
なんだっけ?
国勢調査が始まっているね
Q 国勢調査をやっているね。
A 日本国内に住むすべての人と世帯を対象に、5年に一度、性別、配偶者の有無、就業状態、世帯の構成などをいっせいに直接聞く調査です。毎月の失業率を公表している労働力調査などは一部の人を抽出して行う標本調査ですが、国勢調査は全数調査で、他の統計調査の基礎としても使われ、国の「基幹統計調査」とされています。
Q 何に使われるの。
A 人口の動態や産業別の就業状態、世帯構造など国の基礎的な姿が明らかになります。公表された統計は、国の政策や地方自治体の行政上の計画策定、学術研究や民間企業の需要予測など、広い分野で使われています。地方交付税の交付額算定、衆院小選挙区の区割りの確定など国勢調査の結果を利用することが法律で定められている制度も少なくありません。
Q 個人情報は大丈夫?
A 統計法は、国勢調査への回答を国民の義務としています。それだけに、個人や世帯についての個別のデータは厳重に保護すると法律で定めています。今回の調査では初めて、全国でインターネットによる回答が実施され、1900万件余の回答がありました。ネットを通じた情報の漏えいなどが起きないようにすることが強く求められています。近年では調査員をかたって調査票をだまし取る事件も起きており、注意が必要です。前回調査では、愛知県東浦町が人口を「水増し」する事件が起きました。こうした行政による不正も絶対に許されません。(2015・10・4)
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