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2015年9月28日(月)

第46期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催) あすから決勝三番勝負

37年ぶり関西対決 “本命”と奨励会員の初顔合わせ

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 “本命”菅井竜也六段(23)と“プロ棋士の卵”大橋貴洸(たかひろ)三段(23)の関西対決となった、将棋の第46期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負は29日(火)に大阪市の関西将棋会館で開幕します。ラストチャンスの菅井六段にプロ昇段のチャンスもともなう大橋三段。初顔合わせでどんな将棋が展開されるか、楽しみです。


研究熱心な戦略家

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(写真)菅井竜也六段

 過去にベスト4、3回の若手実力派がいよいよ決勝の舞台に登場です。すでに六段に昇段したため、今回が新人王獲得の最初で最後のチャンスです。

 四段昇段・プロ入り2年目で全棋士参加の第5回大和証券杯最強戦(2011年)で初優勝、優秀棋士に贈られる将棋大賞新人賞を受賞するなど、早くから注目されました。研究熱心で戦略研究「菅井ノート」はプロ棋士の間でも話題になりました。

 通算成績184勝67敗、勝率7割3分3厘は、安定した実力を示しています。

 菅井六段は「これまで準決勝の壁をなかなか越えられなかった。今期もいい将棋ばかりではなかったので、決勝進出はうれしい。ようやく新人王獲得のチャンスがめぐってきた。歴代優勝者はタイトル戦でも勝ち進んでいる方たち。優勝してその仲間入りをしたい」と話しています。

 すがい・たつや 1992年4月17日生まれ。岡山出身。井上慶太九段門下。2010年4月四段昇段、今年3月に六段昇段。


悔いないたたかいを

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(写真)大橋貴洸三段

 新人王戦は2回目の出場で決勝まで駆け上がりました。

 プロ棋士養成機関の奨励会三段としては2013年、第44期新人王を獲得した都成竜馬三段以来2年ぶり4人目の快挙です。

 奨励会三段が優勝すると三段リーグの次点が一つ与えられる規定がこのときできました。大橋三段は第54回奨励会三段リーグ戦(2013年10月〜14年3月)で次点を獲得しており、今回の頂上決戦を制すれば、プロ棋士への道が開けます。

 直近の第57回三段リーグ戦は8勝10敗でした。

 大橋三段は「奨励会三段リーグ戦の持ち時間は1時間半。新人王戦は3時間で、じっくり考えられて自分に合っている。2回戦(対星野良生四段戦)の逆転勝ちが印象に残っている」と今期を振り返ります。

 決勝三番勝負は「自分の持っているノウハウのすべてを出しつくして、チャンスをつかみたい」と悔いのないたたかいへ決意を語りました。

 おおはし・たかひろ 1992年9月22日生まれ。東京出身。所司和晴七段門下。関西奨励会所属。


見どころ

 決勝三番勝負の見どころを観戦記者の池田将之さんに聞きました。

 今期の決勝三番勝負は関西対決になりました。第9期の森安秀光七段―小阪昇四段(肩書は当時)以来37年ぶりとなります。

 菅井六段は棋戦優勝の経験や、今年の王位戦挑戦者決定戦に進出するなど新人離れした活躍を見せています。

 最近は居飛車も指しこなします。鋭い攻めや、粘り強い指し回しが特徴です。

 対する大橋三段は、もともと関東の所属でしたが数年前に関西へ移籍しました。

 若手棋士によると、当初は粘りが身上の振り飛車党でしたが、今はシャープな居飛車党に変わったそうです。

 実績を考えると菅井六段が有利です。しかし、先の森安―小阪戦は小阪四段が三番勝負を制しています。熱戦を期待したいです。


日程

 第1局 9月29日(火) 大阪・関西将棋会館 立ち会い 脇 謙二八段

 第2局 10月14日(水) 大阪・関西将棋会館 立ち会い 山崎隆之八段

 第3局 10月19日(月) 大阪・関西将棋会館 立ち会い 未定

図・将棋第46期新人王戦トーナメント表

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