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2015年9月17日(木)

きょうの潮流

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 「憲政の神様」と称された尾崎行雄は、日本国憲法が施行された年に『民主政治読本』を書きました。憲法と民主主義のテキストとして、日本を立憲政治の国に変えるために国民の理解と自覚を促しました▼若い世代に読んでもらいたいと尾崎が願った読本の一節に「民主主義とは何か」があります。この言葉にはさまざまな解釈があり一定の定義を下すことは難しい。しかし、「その根本思想が自由と平等と生存権の要求にあることは確か」だと▼民主政治の使命とは、その要求を完全に保障し、実現すること。それは必ず人民自身によって行われる政治でなければならない。尾崎の呼びかけは70年近くたった今もみずみずしい▼「私たちは、この国の民主主義のあり方について、この国の未来について、主体的に一人一人、個人として考え、立ち上がっている」。戦争法案の中央公聴会に呼ばれた学生団体シールズの奥田愛基(あき)さんは語りました▼憲法を無視することは、国民を無視することと同じだ―。いま、学生から、学者から、市民から、違憲の声が次々と上がるなかで強行されようとしている戦争法案。それを阻止する攻防は、与党対野党の単純な図式ではなく、これまで平和な日本を築いてきた憲法を守る国民全体のたたかいです▼「不断の努力なくして、この国の憲法や民主主義が機能しないことを自覚しているから」。新生日本に情熱を打ち込んだ尾崎とも響き合う、奥田さんたちの決心。困難な時代にこそ希望があることを信じて。


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