2015年9月17日(木)
許三段が囲碁新人王に
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平田智也四段(21)と許家元(きょかげん)三段(17)との対決となった第40期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第2局は16日、東京・市ケ谷の日本棋院でおこなわれ、許三段が第1局につづいて勝ち、2勝0敗で新人王を獲得しました。
許三段は公式戦初優勝。新人王戦2回目の出場で、入段後2年6カ月での優勝です。13日に若手棋戦のゆうちょ杯(非公式戦)でも優勝したばかり、その勢いで一気に決めました。
1997年12月24日生まれ。台湾出身。高林拓二六段門下。2013年入段、今年三段昇段。2014年、第1回グロービス杯準優勝。
囲碁新人王戦 許三段連勝で新人王に
ヨセ勝負で劣勢はね返す
許家元三段が優勝を決めた、16日の第40期囲碁新人王戦決勝三番勝負第2局は、序盤の劣勢をはね返した逆転勝ちでした。
許三段の先勝を受けた本局は、序盤、「決勝戦ということを意識してか白番の許三段の手が伸びなかった。そこをついて黒番の平田智也四段が優勢にすすめたと思います」と立ち会いの大矢浩一九段。
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黒は右辺の白を攻撃しながら中央を厚くしてヨセ勝負に。その後、黒に疑問手もでて、許三段が逆転し、午後5時27分、194手まで許三段が白番中押し勝ちをおさめました。
大矢九段は「許三段は、冷静な面を見せました。黒のやりすぎをとがめたり、辛抱強く打ったのが、逆転につながりました」と語りました。
新人王を決めた許三段は「きびしい碁を逆転することもあって運が良かった」と今期トーナメントを振り返り、「(新人王は)今後の自信につながった。今後は一般棋戦でもがんばりたい」と語りました。
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