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2015年9月5日(土)

安全犠牲許されない

パイロット不足問題 辰巳氏ただす

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(写真)質問する辰巳孝太郎議員=3日、参院国交委

 日本共産党の辰巳孝太郎議員は3日の参院国土交通委員会で、旅客機のパイロットが圧倒的に不足している問題をとりあげ、政府の姿勢をただしました。

 国内線と国際線を合わせた航空機の運航本数は2005年に65万6701本でしたが、14年には76万7655本と、11万本・約17%も増加。にもかかわらず、10年間でパイロットは73人・約1%しか増えていません。

 辰巳氏は、乗務時間規制ぎりぎりまで長時間労働が強いられ「(自社便で帰ってくる)デッドヘッドが増えた」とのパイロットの言葉を紹介し、過重労働が増えていると指摘。事故や重大インシデントには至らない操縦ミスや整備ミスなどのヒューマンエラー(人為的ミス)が前年比2倍に急増している背景に、人員不足、多忙化、労働強化があるのではないかと追及しました。

 辰巳氏は、乗客が機内に残っている段階でも給油を可能とするなど規制緩和をすすめてきた政府の姿勢を批判し、JR西日本の脱線事故やJR北海道、高速ツアーバスの事故の事例をあげて「『効率化』のために安全を犠牲にすることは許されない」と強調。「柔軟な乗務管理を口実に、パイロットの負担を増やすような規制緩和はすべきでない」と主張しました。太田昭宏国交相は、訓練や身体検査など必要な規制をしていると述べるにとどまりました。

 同委員会で同日、ドローンなど無人航空機の飛行ルールを盛り込んだ航空法の一部改正案が全会一致で可決されました。


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