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2015年9月4日(金)

きょうの潮流

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 食事は1日に1回、1食100円以内。病気になっても病院にも行けない。いま300万人ものひとり暮らしの高齢者が生活保護基準以下のぎりぎりの生活を余儀なくされています▼孤立死、老後破産、親子共倒れ…。長生きを喜べないどころか、呪うような過酷な現実。雇用が壊され、家族といても幸せに住めない社会。NHKの番組でも紹介された、この国の現状を名付ける言葉の痛ましさに暗然とします▼生活保護を受けている世帯が過去最多を更新しました。とくに高齢者世帯が増え、全体の半分近くを占めます。受給できる潜在的な世帯を含めれば数はさらに。低い年金をはじめ、崩されていく社会保障・福祉制度が貧困をひろげています▼厚労省の調査では「生活が苦しい」と感じている世帯が6割をこえ、こちらも過去最高になりました。政治の冷たさがもたらす生活苦。一方で安倍政権が手厚くしているのが軍事費です▼「これまでの10年間、防衛予算は減少傾向にあったが、安倍政権になってからは増加傾向にある」。自衛隊のトップが米軍幹部との会談でこう述べていました。共産党の仁比議員が国会で暴露した内部文書に出てきます。「今後も増える傾向にあると考える」とも▼戦争法案を先取りした軍事費は来年度の当初予算案で初めて5兆円を突破する可能性も。国民の命や生活の安心よりも軍拡を優先する逆立ち。日本社会から生きる希望を失わせないためにも、こんな先のない政治をつづけさせるわけにはいきません。


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