2015年8月30日(日)
沖縄への基地集中指摘
集中協議 翁長知事が菅官房長官に
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政府と沖縄県は29日、名護市辺野古の新基地建設に関する集中協議の第4回会合を那覇市で開きました。菅義偉官房長官と翁長雄志知事、安慶田光男副知事が会談しました。
冒頭、菅氏が協議前に米軍北部訓練場を抱える東村の伊集盛久村長、国頭村の宮城久和村長と名護市で会談した内容を伝え、北部訓練場の返還に関して県へ協力要請したほか、宜野湾市の佐喜真淳市長の集中協議への参加要請などを県側に伝えました。
一方、翁長知事はこれまでの会談で話した沖縄の思いや歴史についての受け止めを問いました。菅氏は、1996年に普天間基地(宜野湾市)の閉鎖を合意した橋本首相・モンデール駐日大使会談が原点であり、「普天間基地の危険性の除去は絶対に実現しなければならない」との考えを改めて示しました。
翁長知事が普天間基地の5年以内の運用停止について改めて政府の考え方を問うたのに対し、菅長官から危険性除去が原点という中から頑張りたいとの発言がありました。また、翁長知事は、沖縄への過度な基地集中について数字や地図を用いて説明しました。
菅氏は会談後記者団に対し、「危険性の除去については一致したが方法については著しく距離がある」と述べました。