2015年8月25日(火)

矯正医官確保の力に

清水議員に少年院　特例法案に期待

（写真）久野正道加古川学園長（左から４人目）、大熊直人播磨学園長（その隣）らと懇談する清水衆院議員（右側奥）ら＝２４日、兵庫県加古川市

　刑務所や少年院などの矯正施設で被収容者に医療措置を行う医師（矯正医官）が不足している問題で、日本共産党の清水忠史衆院議員らは２４日、少年院の加古川学園と播磨学園（ともに兵庫県加古川市）を視察し、両学園長や職員と懇談しました。

　矯正医官は現在、欠員が定員の２割以上にも達し、医師不在の矯正施設が多数あることから、矯正医官の処遇改善によって継続的な人材確保をめざす特例法案が衆議院で審議入り（参議院先議で通過）しています。

　久野正道加古川学園長は、医師の確保に苦労している現状を訴え、「特例法が医師確保への大きな力になる」と法案成立への期待を述べました。

　医務課の大田真史法務教官は、常勤医官が１人だけのなか、多いときには１日５０件以上の診察希望があり、対応に追われている現状を挙げ、「常勤医官の充足が急務です」と増員（定員２）の重要性を語りました。

　清水議員は、診療体制充実のためにも医師の確保が必要だと述べ、同時に医療機器の拡充や外部医療機関との連携についても意見交換しました。

　視察は、同法案に関する衆院法務委員会での質疑を前に行われ、全法務省労働組合・近畿地方本部の田中五郎書記長と、日本共産党の金田峰生参議院兵庫選挙区予定候補が同席しました。