「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年8月18日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 敗戦の日、今年も「8・15を語る歌人のつどい」(8・15を語る歌人の会主催)が開かれ、25回を数えました。東京・日比谷に200人余が集い、安倍政権を批判し、平和を希求する歌の数々を高らかに詠み上げました▼〈集団的自衛権をひとつの大義とし原発を売りミサイルを売り平和をも売る〉杜澤(とざわ)光一郎、〈戦争を知らでもの言ふ総理らよ行け戦場へ孫・子と共に〉来嶋靖生、〈夏の花炎天に叫ぶ声となるそうだ平和を決してあきらめない〉水野昌雄▼記念講演に立った作家の早乙女勝元さんは、13歳の時の東京大空襲の体験を語りました。隅田河畔の桜並木の枝という枝に、焼かれながら人体から吹き上げられた色とりどりの衣類が、びっしりとからみついていた光景。言問橋を歩くとプチプチと奇妙な音がするので確かめると、焼け残った大量の足袋のこはぜが踏まれて鳴る音だったこと▼「死者10万人と一口に言ってくださるな。多くは銃後の女性と子どもたちでした。その一人ひとりに固有の生活と人格があったことを忘れないでほしい」▼川崎市で大空襲に遭い、家を焼かれた歌人の石川美代子さんは、近藤芳美の歌〈勢ひの前には脆(もろ)き平和かと思ふとき又(また)何にすがらむ〉を挙げ、「今、何かにすがるのではなく、自分が行動を起こし、平和を守らなければならない」と訴えました▼灯火管制が解かれて輝く無数の明かりが、平和の喜びそのものだったと語る体験者たち。〈一人ひとり訴うる声願ふ声渦を巻きあげ力とすべし〉春日いづみ


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって