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2015年8月2日(日)

米軍F35 運用可能に

岩国へ17年から 海外初配備狙う

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 米軍は7月31日、開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35のうち、海兵隊仕様のB型が初期運用能力(IOC)を獲得し、実戦配備が可能な状態に達したと認定しました。海兵隊は2017年から海外初の配備先として岩国基地(山口県岩国市)へ16機のF35Bを常駐させる方針で、ロイター通信によると、同基地への配備開始は同年1月の見通しです。

 海兵隊仕様のF35Bは、空軍仕様で航空自衛隊も導入を進めているA型や、海軍仕様で空母搭載用のC型と異なり、短距離離陸や垂直離着陸が可能。強襲揚陸艦などを拠点に運用されます。

 米軍は同機の岩国基地配備をにらんで、16年までに沖縄の関連基地を大増強する計画です。

 空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)では、駐機場の整備と格納庫の拡張・改修で恒常的な展開を想定。海兵隊伊江島補助飛行場(同県伊江村)では、着艦訓練場の大幅改修を予定しており、沖縄の基地負担増に直結するのは目に見えています。

 さらに、海兵隊キャンプ・シュワブ(名護市など)を含む中部訓練場の提供空域の拡大も計画されており、完成後の辺野古新基地にF35Bが飛来する可能性もあります。

 F35の共同開発は01年の着手以来、遅延とコスト高騰に見舞われてきていますが、米軍は兵器開発史上最高といわれる約4000億ドル(約49兆6000億円)を投じ、完成・調達を進める方針。日本のF35Aの導入額も、年々値上がりしています。

 配備可能と認定を受けた10機のF35Bを擁するアリゾナ州の第121戦闘攻撃飛行隊が、岩国基地へ移転します。同基地には米海軍厚木基地の空母艦載機の移駐計画もあり、周辺自治体で騒音被害が激化することになります。


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