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2015年7月27日(月)

きょうの潮流

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 70年以上も前の放送の実際を筆者は知るわけではありませんが当時、NHKは大本営発表を流し、戦意高揚をあおりました。負けて撤退しているのを「転進」とアナウンス、全滅を「玉砕」と言い換えて、国民に「挙(こぞ)って国防」をすりこんだのです▼いま、NHKはその道を再び歩もうとしてはいないか。夜7時や9時のニュースを見ているとそんな気配すら感じます。戦争法案の必要性を一方的に主張する安倍首相を前面に押し出しています▼政権への“後方支援”も欠かしません。「平和と国民の安全のために」とアピール。「今国会で成立の公算大きい」とたたみかけます。「安全保障を担う」として自衛隊特集を連打。派兵を想定しての実戦訓練や覚悟を強調します▼NHKは「国民の理解が少ない」と繰り返しますが、国民の間では理解が進み、知れば知るほど「戦争法案を評価しない」の意見が広がっています。NHKの世論調査では61%にもなりました▼政治報道への批判は鳴りやみません。NHK問題を考える市民の会も次々にできて、7月には埼玉と名古屋で結成。さらに新しい動きが加わろうとしています。関東在住の30代の女性がNHKへの抗議行動を呼びかけました▼きょうから参議院で論戦が始まります。衆議院の委員会中継をしなかったNHKには抗議が殺到。翌日、苦情の声に押されて急きょ、法案採決の本会議を生放送した、てん末があります。公共放送をただそうと国民の厳しい目が注がれています。


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