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2015年7月9日(木)

きょうの潮流

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 遅まきながら地元の市役所に設けられた教科書の展示を見に行きました。分かりづらく狭い場所にもかかわらず、何人かの市民が見比べ、熱心に意見を書き込んでいました▼今年は中学校の教科書を選定する4年に1度の年。来月予定の採択に向け、市民や保護者の動きが各地で活発になっています。安倍政権がめざす戦争できる国・人づくり。それと一体になった育鵬社や自由社の教科書が検定に合格し、並んでいるからです▼7日、「もう一つの七夕」と銘打たれた集会が都内で催されました。盧溝橋事件78周年のつどいです。日本が中国への全面侵略を始める発端となった事件が起きたのは1937年の7月7日。毎年その日に歴史を振り返りながら、日中友好の懸け橋になればと開いています▼その過去が、いかにゆがめられようとしているか。今年のつどいで講演した歴史教育者協議会前委員長の石山久男さんは教科書問題に焦点をあてました。盧溝橋事件一つをとっても、日本が戦争に引き込まれていったかのように描いている―▼日本の侵略戦争を「自存自衛」「アジア解放」のためと主張する歴史の教科書。あの戦争を正しかったとする教えは、日本をアジアや世界から孤立させ、ふたたび国民を暗闇に導くだけです▼「戦争中の言葉がそのまま使われていて驚いた」「こんな教科書が採択されたら、その中学校に子どもを通わせたくない」。展示を見た市民の声です。真実を学ぶ教科書を選ぶことは、子どもの未来を選ぶことだと。


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