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2015年7月3日(金)

きょうの潮流

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 いつもより、1秒長かった1日。地球の自転速度と標準時間を合わせるため、世界同時に挿入された「うるう秒」。その瞬間を見ようと、大勢が集まりました▼地球の自転によって決められる一日の長さ。しかし、地球の回る速さにはムラがあり、それを「うるう秒」で調整してきました。今回で26回目の挿入です。一日=24時間、1440分、8万6400秒。無数の時の刻みとともに私たちの生活も動いています▼同じ1日から政府肝いりの「ゆう活」が始まりました。国家公務員を対象に夏の朝型勤務を促すもので、出勤を1〜2時間早めて勤務時間を前倒しするもの。ゆう活とは夕方を楽しく活(い)かす働き方だと宣伝しています▼「日本の長時間労働の慣行を変えるきっかけにしたい」と安倍首相。しかし現場からは、早く出勤しても仕事の量が減らなければ残業が増えるだけ、との声も。国公労連も「実態が変わらなければ長時間労働になる」と警告します▼大体、長時間労働を変えるというなら、労働時間の規制をなくし、どれだけ残業させても残業代を払わなくてもよいとする残業代ゼロ法案こそ撤回すべきでは。いまさらながら一国の首相の言葉の軽さ、伴わない言動が空恐ろしい▼一日を仕事に8時間、休息に8時間、やりたいことに8時間。人間らしく働き生きるために勝ち取ってきた8時間労働の原則は労働基準法にも。人間がくびきから解放され、自由な時間を1秒でも多く刻んでいく。そこに人類の進む道があるのですから。


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