2015年6月28日(日)
戦争なき未来ともに
女性「九条の会」10周年集い
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女性「九条の会」が27日、東京都中央区内で10周年のつどいを開き、500人の参加者の満場の拍手で「戦争する国づくりに反対し『安全保障関連法案』の廃案を強く要求します」の声明を採択しました。憲法9条を歌った「私をほめてください」の合唱が披露され、6人の呼びかけ人があいさつしました。
終戦のときにスカートをはいた喜びを語った記録映画作家の羽田澄子さんは「戦争を否定する映画を89歳の今からつくりたい」と語りました。脚本家の小山内美江子さんは憲法9条をヨルダンやイラクなど世界中の人が大切に思っていることを紹介し、「9条を大事に大事に大事にしたい」と訴えました。
国連NGO国内婦人委員会委員長の江尻美穂子さん、方言指導の大原穣子さん、市民運動家の本尾良さん、音楽評論家の湯川れい子さんが一緒に歩む決意を語りました。
同志社大学の浜矩子教授が「女性が創(つく)る地球の未来」と題して講演しました。安倍政権が陥っている「『強い日本』『強い経済』を『取り戻したがり病』」は力と強さへの幼稚な執着であり、グローバル時代を生き抜く発想の対極にあると力説。「傾聴する耳、人の痛みに涙する目、差し伸べる手の三つの武器をもって安倍政権の野望を打ち砕き、戦争なき未来、排除なき未来、ともに生きる未来をつくろう」と呼びかけました。