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2015年6月25日(木)

きょうの潮流

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 出会いはどこで? 日本人カップル百人に聞きました。1位は職場・学校、2位は友人の紹介・飲み会。日本人は自分と人間的関係や利害関係のある「世間」から相手を選ぶ―▼劇作家の鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんが書いた『クール・ジャパン』に紹介されていた話です。友達になったきっかけも学校や仕事が一緒だった、趣味を通じてが多数。日本人は主に共通の時間意識をもつ世間に住み、見知らぬ「社会」ではどう振る舞えばいいのか分からない。鴻上さんの持論です▼内閣府の調査で20〜30代の恋人がいない男女の半分以上が「出会いの場がない」と答えていました。4割近くが「今は恋人が欲しくない」とも。理由の多くは、恋愛が面倒、自分の趣味に力を入れたい、仕事や勉強に力を入れたい…▼やれ、後ろ向きだ、草食系だと嘆いているときではないでしょう。意識調査には「日本の若者は自己評価が低く、将来を悲観している」というものも。不安定な仕事や貧困と格差がひろがる中で社会とかかわれず苦悩する現状が浮かんできます▼政府の自殺対策白書によると、依然として若年層の死因の最も多くを自殺が占めています。仕事疲れや職場の人間関係を理由にみずから命を絶つ若者が後を絶たないと▼この間、国のあり方を変えたいと渋谷や国会前のデモに集まった若者たちは「私たちの未来を奪われたくないから」と声を上げていました。生き生きと人生を豊かに楽しむ。そんな若者の姿があってこそ、国の将来も明るく開けるのですから。


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