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2015年6月22日(月)

きょうの潮流

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 先月の党首討論で安倍首相が、ポツダム宣言を「つまびらかに読んでいない」と答えたのに驚き、あらためて読んだ人もいるのでは。敗戦を受け入れたこの文書に、カイロ宣言を履行するというくだりがあります▼志位委員長は党首討論で、カイロ宣言は日本の戦争を「侵略」と規定し、「暴力と強欲」によって奪った地域の返還を求めていると言及しました。さらにこの宣言を読むと、「朝鮮人民の奴隷状態に留意し…」とあります▼1965年のきょう調印された日韓条約。批准国会の審議で、この表現が問題となりました。外務省の条約局長は「いろいろ敵国が形容詞的に使った」と、受け入れない答弁をしたのです▼当時の共産党は国会議員の数が少なく、条約審議の委員会から排除されていました。それならばと「赤旗」で見開き特集を組み、「無数に残る重大な問題点」と題し、条約について46項目の質問をぶつけました。条約局長の答弁についても「ポツダム、カイロ宣言に対する重大な挑戦だ」と批判しています▼日韓会談は、日本側の責任者が戦前の植民地下で「恩恵を与えた」などの暴言を連発して何回も中断し、条約締結まで14年間かかりました。ベトナム戦争さなかのアメリカが、両国に締結を急がせ、過去の反省も賠償問題もあいまいにしたままの決着でした▼終戦70年、日韓国交正常化50年の節目の年です。36年にも及んだ植民地支配という置き忘れられた歴史に誠実に向き合ってこそ、真の友好への道が開けるでしょう。


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