2015年6月13日(土)
不正の裏に成果至上
島津氏、理研理事長に指摘
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衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会は4日、参考人質疑を開きました。日本共産党の島津幸広議員は、STAP細胞をめぐる問題で国民の注目をあびた国立研究開発法人理化学研究所(理研)の松本紘新理事長に質問しました。
島津氏は、STAP細胞などの研究不正に関わり、理研だけの問題にとどまらず、日本の科学研究において成果至上主義と過度な競争がはびこり、大学や研究機関の基盤的経費が年々減らされ一部の「革新的」研究に多額の資金が集中されている問題点を指摘。基礎研究や若手研究者への支援の必要性についてたずねました。
松本氏は「理研では、有期で採用される若い元気のある研究者がどんどん入ってきている。そういう若手がじっくり研究できるような仕組みをつくりたい」と述べました。
島津氏は、産学連携の健全な発展と、女性研究者の地位向上と研究条件の改善について質問。松本氏は「女性の力を社会がもっと活用すべきであり、研究コミュニティーにおいても大変重要なこと」と答えました。