「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年5月31日(日)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 近所の庭に咲く紅花と水色のアジサイ。鮮やかな色の対比につい見入ってしまいます。あすは衣替え。これから梅雨に入って夏の盛りに。荒れる天地に、変わらずめぐる季節がいとおしい▼巨大な噴煙が青空を覆った口(くちの)永(え)良(ら)部(ぶ)島(じま)の爆発的な噴火。火砕流も発生したすさまじさにもかかわらず、幸い犠牲者は出ませんでした。避難計画や住民の備えが生きたのでしょう▼昨秋の御(おん)嶽(たけ)山(さん)噴火、最近の箱根大(おお)涌(わく)谷(だに)の鳴動や関東を揺らした地震をはじめ、各地で火山活動や地震が活発になっています。火山の専門家も東日本大震災以後の日本は「いつ、どこで地震と噴火が起きてもおかしくない」活動期に入ったといいます▼大地変動といわれる時代に地震と火山の国に暮らす私たち。その備えはどうか。先日、国会で共産党の田村智子議員が指摘しました。専門的な人材の不足、全国に4カ所しかない監視センター、国立の研究機関さえない現状―。「気象庁には火山現象のすべてをきちんと評価できる体制がない。しかも予算がないため、外部の研究者は手弁当」▼この間の国の火山研究予算は年間十数億円程度。米軍への思いやり予算の1%、オスプレイ購入総額の0・5%にも満たないという試算も。国民の命と安全を守るといいながら、必要なことには背を向けています▼地震や噴火の予測は難しい。ですが、予兆をとらえ対応することで被害は減らせます。取り返しのつかない災いをもたらす、戦争の準備や原発再稼働に血道を上げているときか。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって