2015年5月30日(土)
「年金減額は違憲」
年金者組合 全国いっせい提訴
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年金引き下げは憲法違反だとして、引き下げの取り消しを求めて全日本年金者組合は29日、全国いっせいに提訴しました。
すでに提訴した鳥取・徳島・山口・北海道・島根を含め原告は1981人。6月以降も含めると約3000人にのぼる予定です。
安倍政権は2013年10月分から年金を削減。これに抗議して全日本年金者組合は12万人余の不服審査請求、再審査請求をすすめてきました。
月約5万円の老齢基礎年金だけの人は800万人にも。ただでさえ低い年金が、今後も減らされ続けます。
東京地裁には526人が提訴。東京都内で開かれた原告団結成と提訴の集いで、金子民夫原告団長は、「若者と高齢者の間につくられた分断を打ち破り、みんなで一緒に悪政を変える先頭に立ってがんばりたい」と決意を表明しました。
全日本年金者組合の冨田浩康委員長は「国の政策に対する高齢者の不安と怒りがあふれている。高齢者がやるべき最大の運動として、腹にすえてがんばろう」と訴えました。
原告らは風雨が強まる東京地裁前で「だれもが安心して暮らせる年金制度にしよう」「私たちは連帯してたたかうぞ」と力いっぱいコールしました。