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2015年5月19日(火)

きょうの潮流

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 かつて永六輔さんがこんなことを言っていました。「民主主義というのは、ゆっくり機能するものなのです。テキパキやりたいなら、独裁主義にしないと」▼自分たちの権利や生活を守るため国民同士が話し合い、主権者となって国を動かしていく。それには手間暇もかかるというのでしょう。その意味からいえば、似つかわしくない人物が盛んに「民主主義」を口にしていました▼政治生命をかけた政策に市民からノーを突きつけられた橋下徹大阪市長。会見で、日本の民主主義をレベルアップさせた、民主主義はすばらしい、と。「日本の政治で一番重要なのは独裁」と言い放った彼が、民意によって否定されました▼テレビで人気のタレント弁護士から政治の世界に転じて7年余。大阪の府知事や市長を務め、政党を立ち上げ、やろうとしたことは何だったのか。性急で強引な手法、過激な言動。福祉や文化を後退させ、日本軍慰安婦について「当時は必要だった」と発言。改憲にも前のめりでした▼市民を巻き込み、対立をもたらした「都」構想も、みずからの野望のため。巨額の借金、急速に進む少子高齢化、全国最多の生活保護受給者…。大阪が抱える課題を巧みにすり替えて、期待の声を集めようとしたのです▼賛成票を投じた若者は「大阪を変えてくれると思って」と話していました。先行きの見えない現状のなかで、変化をもとめる市民は多い。今度はくらしや民主主義に足場を置いた勢力が共同して、それをかなえていく番です。


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