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2015年5月12日(火)

きょうの潮流

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 亡くなったドイツのワイツゼッカー元大統領は終戦40周年の演説で、1945年5月8日が自分たちにとってどんな日であるかを語っています。「何よりもまず人びとがなめた辛酸を心に刻む日であり、同時にわれわれの歴史の歩みに思いをこらす日でもある」▼第2次大戦が欧州の地で終結を迎え、ナチズムの暴力支配と人間蔑視の体制から解放された日。「夢の中にいるようだった。戦争は終わったのだ」。死に向かう列車に乗せられていたユダヤ人の一人は、その瞬間をこう回顧しています▼欧州では独伊のファシズムを、アジアでは日本軍国主義を打ち破り、人類の歴史が大きく転換してから70年。節目となる今年は各国で記念の行事や追悼式が行われています▼メルケル独首相も改めて国民に呼びかけました。「歴史に終止符はない。われわれドイツ人にはとくにナチス時代に引き起こしたことを知り、注意深く敏感に対応する特別の責任がある」と▼世界が過去と向き合い、戦争への反省と教訓から学ぼうとしているそのとき、日本を顧みれば暗然としてしまいます。ついに自民、公明の与党が「戦争立法」の全条文に合意。今週中に閣議決定し、国会にはかる構えです▼あれこれ言い繕っても、安倍政権がやろうとしているのは日本を海外で戦争できる国につくりかえること。自衛隊が武器を持ち、命を奪い、奪われる。憲法9条を掲げ、戦後日本が歩んできた道の逆戻りです。あのとき、心に刻んだ平和への思いを結集し、いまこそ。


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