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2015年4月13日(月)

きょうの潮流

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 海を挟んだ目の前にある国で起きた革命にどう対応するか―。議会は大論争になりました。「わが国が危機と戦争の災難にさらされる」▼1959年のキューバ革命直後の米国議会ではありません。1789年のフランス革命直後の英国議会です。国際政治学者の故モーゲンソーによれば、英国議会の論争は「冷戦」期の米国で起きた対外政策をめぐる論争によく似ているといいます▼「冷戦」期から続いた米国の対キューバ敵対政策が、終わろうとしています。両国は国交正常化交渉を推進し、11日には革命後初の首脳会談が実現。オバマ米大統領は「キューバは米国の脅威ではない」と言明しました▼ある国を平和と民主主義への「脅威」と見なし戦争も辞さない、という米国の“平和のための絶え間ない戦争”は、国際政治学で「民主主義の逆説」と呼ばれるそうです▼革命後、米国に移り住んだキューバ系市民は長い間、敵対政策を支持してきました。しかし最近の世論調査では、国交正常化への支持が過半数に。「私も妻もキューバ生まれだ。2人の子どもはキューバに行ったことがない。4人の孫もキューバを見たがっている。その時が来た」。米メディアが伝えるキューバ系市民の声です▼キューバのカストロ国家評議会議長は首脳会談で、「(米国とは)尊重すべき考え方の違いがある」とクギを刺しました。内政干渉を許さない主権平等は国連憲章の基本。オバマ氏の言う「新たな関係」の実現は、米政府の行動にかかっています。


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