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2015年4月8日(水)

不正融資把握し放置

武生信金 大門氏が財務局追及

参院財金委

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(写真)質問する大門議員=7日、参院財金委

 日本共産党の大門実紀史議員は7日の参院財政金融委員会で、武生(たけふ)信用金庫(福井県越前市)の不正融資を把握しながら放置した財務省北陸財務局の対応を追及しました。

 武生信金は、従業員5人のS酒造(3月に自己破産)に融資した約15億円が焦げ付き、信金中央金庫から資本支援を受ける事態となっています。

 S酒造には、信用金庫法の限度額を超える融資が無担保で0・1%という異常な低金利で行われました。さらに県の元公安委員長を経由した迂回(うかい)融資も行われ問題になっています。

 大門氏が、信金職員からの3度の通報を北陸財務局が無視した点を問うと、金融庁の森信親監督局長は「記憶する職員や記録した文書はなかったが、(通報の事実が)なかったと言えない」と答弁。放置した可能性を示唆しました。

 北陸財務局は2012年に、同信金へ4カ月にわたり金融検査をしています。

 大門氏は「財務局は異常な貸し出し条件と迂回融資を把握しながら、処分していない。していれば、とんでもない融資が拡大することはなかった」と指摘。

 さらに大門氏は、入手した内部資料の内容をあげ、「信金の部長が財務局の人間と携帯電話で事前にやりとりしている。財務局職員が信金に天下りし、一体となる中で不正融資が行われた」とただしました。

 麻生太郎金融担当相は「金融庁として確認すべき点は確認し、対応をする」と調査を約束しました。


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