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2015年3月21日(土)

きょうの潮流

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 ロシアのプーチン大統領による「核兵器の使用準備」発言に、背筋が凍ると同時に「ちょっと待てよ」との思いがよぎりました。使用準備をしていたとする、その時期にです。同大統領がウクライナ領クリミア半島の併合を宣言したのは、ちょうど1年前。国際法に反した領土拡大の結果、欧米の反発による紛争を想定し、核を使う準備をしていたと▼この時期、ロシアのソチでは五輪とパラリンピックの真っただ中でした。表では平和の顔を演出しつつ、裏で悪魔の計画を進める。世界にたいするこんな背信はない▼これは、ソチ五輪3カ月前に採択された国連総会決議にも反します。五輪とパラリンピックの休戦決議です。古代ギリシャの五輪で実施された「オリンピック休戦」(エケケイリア)にちなみ、大会期間中とその前後7日間は争いをやめようというものです▼決議はロシアが提案者の一人となり、満場一致で採択されました。しかし同大統領は昨年2月、率先して守るべき立場を投げ捨て、ウクライナに軍事的圧力をかけ始めました▼棒高跳びの世界記録保持者でウクライナ五輪委員会のセルゲイ・ブブカ会長はこの時、呼びかけました。「対話は力であり、暴力は弱さだ」「五輪の伝統を思い出してほしい。武器を置くのだ」。世界のアスリートが賛同の声を上げました▼今回、さらに五輪を冒瀆(ぼうとく)し、世界を脅かしたプーチン発言。スポーツ界も立ち上がるはずです。核を許さず平和を求める世界の人々と手を携えて。


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