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2015年3月4日(水)

きょうの潮流

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 「国家権力の本性を、ここで見たような思いでした」。米軍新基地建設で揺れる沖縄県名護市辺野古。仙台から抗議の座り込みに参加した女性が帰郷の際、こう語っていました▼辺野古に基地はいらない―。沖縄県知事選など一連の選挙で示された民意を代表し、現場で非暴力の抗議を続ける市民たち。これを抑えつけるため、権力が総動員されています▼辺野古の沖合には、海上保安庁が数隻の巨大な巡視船を浮かべ、制限水域内には無数の黒いゴムボートを走らせています。抗議船が近付けば、ただちに取り囲み、「出ていけ」。抗議船に乗り込み、身柄拘束もためらいません。建設資材が搬入されるゲート前は県警、民間警備員、米軍が三重に警備しています。先日は座り込みのリーダーが、ほんの2、3歩、敷地内に足を踏み入れたとして逮捕され、一時身柄を拘束されました▼安倍政権はこれでも足りないと思ったのか、内閣府沖縄事務所の職員を動員。座り込みテントの強制排除を警告させました。市民たちは押し返しましたが、職員を24時間体制で巡回させています▼安倍政権の強権ぶりは、余裕のなさの裏返しでもあります。翁長(おなが)県政は近く、基地建設のためのボーリング調査の根拠である岩礁破砕許可の取り消しに踏み切るなど、権限を行使するかまえです。それゆえに焦っているのでしょう▼翁長県政を誕生させた「オール沖縄」の力による本格的な反撃が、これから始まります。全国から、このたたかいを支えていきたい。


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