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2015年2月28日(土)

きょうの潮流

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 殺人の容疑で逮捕されたのもまた、10代の少年たちでした。川崎の中学1年、13歳男子の遺体が見つかった事件で、年上で顔見知りの少年3人が関与した疑いが強まっています▼この間、伝わってきた被害者は明るく活発で、好きなバスケットボールに打ち込んでいました。2年前まで島根の西ノ島で暮らした人気者は、島を離れるときも大勢が集まり、別れを惜しんだといいます▼それが、こんな目に。島で通っていた小学校の校長が漏らしたひとことが身にしみます。「なぜ誰か手を出して救ってやらなかったのか、悔しい」▼やり切れない事件が相次ぎます。和歌山では小学5年生が近所に住む男に襲われ、名古屋では「子どもの頃から人を殺してみたかった」という19歳の女子大生が老女をあやめる。子どもの命を守るとともに、命の重みを実感できる社会に変える努力が欠かせません▼40年余も、どんな子も見捨てない、ひとりぼっちの子どもを地域からなくそうと活動してきた組織があります。「あいち少年少女センター」。親や教師をはじめ、専門家や自治体職員、青年たちが協力しあい、さまざまな催しを通じて子どもの成長をはかってきました▼その活動が『子どもの自主活動の権利と保障』と題する本にまとまりました。著者の加藤俊二さんは「生きていることの重みをつかめる自分、価値ある自分。そして自分の中に仲間を発見する」ことの大切さを伝えています。分断された人と人、社会とのつながりを築きなおすときだと。


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