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2015年2月27日(金)

辺野古サンゴ 破壊確認

沖縄新基地建設 県が潜水調査開始

岩礁破砕許可取り消しも

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 沖縄県は26日、国が名護市辺野古の新基地建設に向けて辺野古沿岸部の大浦湾に投入した巨大コンクリートブロックによって、貴重なサンゴ礁などが破壊されている現状を確認するため潜水調査に着手しました。1カ所でサンゴがブロックに押しつぶされ砕けている状態を確認しました。


写真

(写真)潜水を終えて海面から調査船に上がろうとするダイバーら県の調査団=26日、沖縄県名護市・大浦湾

 潜水調査は、あらゆる手法を駆使して新基地建設の阻止を掲げる翁長雄志(おながたけし)県知事が沖縄防衛局に海底面の現状変更をしないよう命じた指示にもとづくもの。翁長知事は、岩礁破砕許可区域の外でサンゴ破損が見つかった民間調査や報道による事前情報を踏まえ、防衛局のブロック投入は県の規則を逸脱しているとして「(許可取り消しの)可能性は大きい」とのべており、安倍政権は基地建設に向けた工事の停止を迫られる可能性があります。

 同日午前9時半ごろ、名護市の汀間(ていま)漁港を出発した県の調査団は、工事区域への立ち入りを規制するため設けられた臨時制限区域の外で、ダイバーによる潜水調査などを午後1時すぎまで実施。調査船の帰港後、同行した県水産課の新里勝也課長は記者団への報告で「コンクリート構造物の沈んだ8カ所で、海中に潜って写真を撮影し、それぞれGPS(所在位置を測る機能)で潜水位置も確認した。ダイバーからは、1カ所で構造物の下にサンゴが割れている報道写真(25日付で本紙や県内2紙が掲載)と同じと思われる状態を確認したと聞いている」とのべました。

 一方、同日早朝には、防衛局の大型クレーン船1隻が新たに大浦湾へ到着。ボーリング調査再開や新基地建設のための事実上の埋め立て工事とされる仮設桟橋設置へ向けた資材搬入に使用するものとみられます。


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