「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年2月23日(月)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 新しい米国防長官が就任しました。これに先立ち上院軍事委員会で人事承認をめぐる公聴会が開かれました。取り上げられたのが、ステルス(見えない)戦闘機といわれる最新鋭のF35です▼口火を切ったのは、共和党の重鎮で同委員会の委員長マケイン氏。調達経費が当初見積もりを大幅に上回った問題を、怒りをあらわに追及。同氏によると当初計画は2200億ドル(約26兆円)だったのに「50%増の3300億ドル以上になろうとしている」。「浪費だ」と断じました▼「米国防総省で最も高額な兵器計画」といわれます。経費が膨れ上がる一因には開発、試験、生産を同時並行で進める特異な調達方式が指摘されます。完成品が決まらないのに生産を始める無謀なやり方。結局、試験飛行で次々欠陥が見つかり、経費はうなぎ上りに▼しかも配備されてからの維持経費は1兆ドル(約120兆円)とも。公聴会で別の議員からこの問題を指摘された新国防長官のカーター氏は、計画は「まだ完全ではない。それにはほど遠い」と釈明しました▼同機について日本も国際共同開発参加と自衛隊導入を決定。2012年度から予算計上を始め、国会審議が始まった15年度予算案にも6機分1032億円を盛り込んでいます▼米軍事専門サイト「ディフェンス・ワン」は公聴会のやりとりを紹介し、「計画の縮小か廃止」を提起する記事を載せました。一方、福祉を犠牲に買い続ける安倍政権。この浪費も「見えない」で押し通そうというのでしょうか。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって