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2015年2月22日(日)

水産庁のビキニ被災文書

大規模な被災 明らかに

紙議員 全容解明に努力

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 1954年3月1日、日本のマグロ漁船・第五福竜丸が米国の核実験によって被災する「ビキニ被災事件」が起きました。もうすぐ61年になります。水産庁が日本共産党の紙智子議員に提出した約40点もの文書で、ビキニ被災は太平洋核実験被災というべき規模だったことが改めてわかりました。

 文書には、レッドウイング作戦(56年)としてアメリカがマーシャル諸島でおこなった17回の核実験に関し、危険区域に入る漁船の有無や迂回(うかい)措置を徹底させる水産庁の連絡もありました。

 米国は58年までマーシャル諸島で核実験を続けました。水産庁文書は、55年1月の政治決着後も、日本漁船が被災するおそれがあったことや操業損害を被ったことを示すものです。

 紙議員は、昨年9月に厚生労働省が初めてビキニ被災にかかわる文書を公開したのをうけて、「農水省・水産庁も改めて調査し、公表すべきだ」(昨年10月16日、参院農水委員会)と迫っていました。

 紙議員は、「専門家の協力を得て、厚労省文書や水産庁提出資料を精査・分析して、長期にわたる核実験被害というビキニ被災の全容の解明と被災者救済に向けてさらに努力する」と語りました。


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