2015年2月19日(木)
沖縄・高江で緊急抗議
ヘリパッド先行提供に住民反発
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沖縄県東村(ひがしそん)高江に建設中の米海兵隊オスプレイのヘリパッド(着陸帯)二つを米側に先行提供する閣議決定が17日にされたことを受け、建設に反対するヘリパッドいらない住民の会は18日、米海兵隊北部訓練場のメーンゲート前に約50人が集まり、緊急の抗議集会を開きました。閣議決定は、六つのヘリパッドのうち、昨年7月までに完成したN4地区の二つを提供するとしています。
同村の伊佐真次日本共産党村議は、「政府が決めても住民が声を上げ続けていかなければいけない。私たちは決してあきらめない」とあいさつ。住民の会の石原理恵さん(50)は、「私にも10代、20代の息子がいるが、ここに訓練に来る若い米兵がその後(戦場などで)どうなるのか、その母親の気持ちを考えると胸が締め付けられる」と話しました。
元日本共産党衆院議員の古堅実吉さんは、「怒りを込めて糾弾したい。全県・全国に共鳴と連帯の輪が広がっている。私たちのたたかいは必ず勝つ。団結を強めて頑張ろう」と呼びかけました。
名護市辺野古の米軍新基地建設に反対して座り込みを続けるヘリ基地反対協の安次富(あしとみ)浩共同代表は、「米軍幹部が私たちのたたかいをやゆ・侮辱する発言が目立つようになっている。その背景には、私たちの大地を揺るがすようなたたかいに、支配者たる米軍が震え出したことがある」と指摘。「沖縄を私たちの手に取り戻そう」と訴えました。