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2015年2月15日(日)

きょうの潮流

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 手から手へ。ぬくもりとともに思いを込めて渡されるチョコレート。なかには、いのちをつなぐチョコもあります▼NPO法人「日本イラク医療支援ネットワーク」がイラクや福島の子どもたち、シリアの難民に手を差し伸べようと始めたチョコ募金。10回目となる2015年のテーマは「いのちの花」。イラクの小児がんの子どもたちが描いた花の絵がチョコの缶になりました▼バラ、ヒマワリ、ガーベラ、ケシ…。生きている花を見ながら、みずからのいのちを吹き込むようにペンを握り、色を塗っていく。治療もままならない環境のなかで、幸せな気持ちになれる瞬間なのかもしれません▼いま有楽町のギャラリー日比谷に「いのちの花」が咲いています。バレンタインデーの土曜日。イラクの弦楽器ウードの音色が響く会場に、飾られた花の絵を一枚一枚見つめながら、チョコ募金をしていく大勢の姿がありました▼「イスラム国」から逃れてきた避難民や、戦争で手足を失った子どもたちが絵付けした福島の民芸品「赤べこ」も。空爆で炎上する建物に人が取り残されている生々しい絵や、殺害された後藤健二さんの作品も展示されていました▼イラクやシリアで、ウクライナで、アフリカで―。いまも武力の応酬のなかを逃げ惑い、傷つき、いのちを奪われる子どもたち。彼らの希望や未来が閉ざされることなく、少しでも長くつづいてほしい。世界の平和を願うチョコの缶の花には一文が添えられています。「私は、はかなくなんかない」


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